【おことわり】
本投稿にあるにあるホワイトガソリン用火器のケロシン対応についての内容は、全て投稿者個人の使用を目的として行った改造であり、他者にお薦めするものではありません。参考にされる方がいらっしゃるようでしたら、ご自身の責任によるご判断のもとで行ってください。投稿者は責任を負いません。
キャンプ生活で頼りにしている2台のコールマン290Aランタンを純正白ガス縛りから脱獄させて燃料の灯油対応させてみました。
で、290Aケロシン化用の部品セットと小ぶりなバイスを購入。639ランタンの新品が並行輸入で買えるくらいの投資。経済的な理由でケロ化してるのにどうなのかと自問自答
#一台目(90年11月製の290A)
作業の前にWeb上にあるケロ化改造の先輩たちからの情報を眺めていたら、燃料のアウトプット部分であるジェネレータに注意が行きがちだけど、タンク内で燃料を吸い上げるインプット部分のFeed tube Assyにポイントがあるんじゃないかと考えました。
左端の画像がFTAの穴の違い、白が290白ガス用、黒が639灯油用
じっさいケロシン化セットに含まれていた639用のソレといままで使ってた290の白ガス用のソレを並べてみると吸い込み穴のサイズが639用の方が全然大きくて、先輩たちの中には穴をドリルで広げたりされておられる方もいらっしゃるほど。
あちこちサビだらけなのに補修は先送り
ってこたあ、燃料の取込部分だけの交換で灯油対応ができんじゃねえの?という思いがむくむくしてきたところに、決して安価でなく、国内で調達が簡単ではない639用ジェネレータを温存できたら幸せだ、というケチな心が作用して、インプット側のFeed tube Assyだけを交換して、アウトプットはいままで使っていた290用のジェネレータを流用してみたらばだ、
なんか安定したいい灯になってくれちゃいました。一時間くらい様子みたけど特に問題なし。
#二台目(08年式290A)
一台目がうまくいっちゃったので、これで白ガス脱獄だ、燃料集約だとすっかり気をよくしちゃって調子こいちゃいましたが、ちょっと面倒な展開に。
【おことわり】
本投稿にあるにあるホワイトガソリン用火器のケロシン対応についての内容は、全て投稿者個人の使用を目的として行った改造であり、他者にお薦めするものではありません。参考にされる方がいらっしゃるようでしたら、ご自身の責任によるご判断のもとで行ってください。投稿者は責任を負いません。
で、本題。一台目に倣って手慣れた感じで本体をちゃっちゃとばらして、バルブアッセイを外すためにバイスを使う時にミスが発生しました。本来は真鍮部分のバルブアッセンブリーのみをバイスに挟まなきゃならないのに、タンク本体から出ている付け根ごと挟んでぐりぐりと力任せに回してしまうという大失敗。あとから気づいて外してみたもののなんか付け根の角度が変な方向に。
やってもうた
よおく見るとバルブアッセンブリー(手に持ってるやつ)の取り付け部分(本体から出ている突起)が右〜右奥方向に傾いていることが発覚。バカぢからもほどほどがよろしいようです。
少し悲しい気持ちになりながらも、このまま組み上げればなんとかなるかも、なんて淡い期待をかけてみたけど、やはり具合はよろしくない結果に。
気持ちだけで組んでみてもダメなもんはダメです。写ってないけどこの時点でタンク下から灯油漏れ漏れ。
凹みまくった気分で再度分解、灯油の漏れはジェネレータを固定するジャムナットあたりから、これはナットの締め付け不足というよくある症状。しかし、これ以上は締め込む余裕がない。作業前に撮った画像と比べたり、あれこれ考えてみて思いついたのは、バルブアッセンブリーのタンクへの締込み過ぎによる高さ不足でした。
バルブアッセンブリーを締め込む時に、作業前の締込み位置から1回転分多く締めちゃったからみたいです。気合い入り過ぎだよ、我ながら。
あと気になったのは08年式に元々ついていたジェネレータが一台目の90年式のものと違ったこと。ひよっとしたらこれも不調の原因かも、と疑って、一台目と同じジェネレータの新品の在庫があったので、290A用だけど交換してみることに
左が08年式290Aについてたやつ、で右が290A用としてうちで在庫してたやつ。同じ機種でも年代によってジェネレータの形態が違うんですね。
と、いうことで、不調の要因として考えられるのは三つ、疑わしい順番に並べてみます。
- バルブアッセンブリーの締込み過ぎ修正
- バルブアッセンブリーのつけ根部分の角度修正
- ジェネレータがなんか違う
バルブアッセンブリーは一回転分緩めて元々の高さに調整、我ながら全力で締め込んでしまったようで修正にかなり体力使いました。次にジェネレータは在庫の290A用の新品に付け替え、そして最後につけ根部分の角度調整、組み立て−バラしを繰り返しながらなんとかジェネレータの先っちょがバーナー開口部とが合うように何度も何度も調整して組み立て、恐る恐るプレヒートしつつ点火。
まぶしいっすねえ
最初赤い炎がちろちろ出たんで、またダメかと思ったんですけどね。そのあと安定してくれました。マントル新しくしたら多分もっと光量出るはず。
よかったよかった。
一時間くらい様子を見て、ときどき灯がゆらつくことがあるけど気にならない範囲で安定してくれていたので、作業終了。
ああつかれた。随分勉強させてもらいました。
#まとめ
【おことわり】
本投稿にあるにあるホワイトガソリン用火器のケロシン対応についての内容は、全て投稿者個人の使用を目的として行った改造であり、他者にお薦めするものではありません。参考にされる方がいらっしゃるようでしたら、ご自身の責任によるご判断のもとで行ってください。投稿者は責任を負いません。
- バルブアッセンブリーはずしにバイスは絶対必要
- 気合入れすぎての締め込みすぎはダメ、いじる前の画像残しといてよかった
- 同じ290Aでも製造年が18年もちがうとなんか色々違うっぽい
- で、多分紙筒じゃないタイプの290A用ジェネレータはそのままケロシンでも使えてる(要経過観察)
- ちなみに流用した290A用のジェネレータの品番は290-5891、コールマンから直買いしたので間違いないはず
- 〔追記〕上記の290-5891は639へのサイズとしては「装着可能」という情報あり。290A⇔639はバーナー周りの寸法の互換性がありそう
- 結局2台分の部品とか道具とかで新品が一台買えるくらい金かかった
- でもリッター52円(2016年当時)と950円の燃料費の差が出るからいつかは費用償却できるはず
- 今計算してみたら償却に3シーズンかかるっぽいからちゃんとメンテしなきゃね
- 本当はタンクの再塗装と、ベンチレーターの再琺瑯もやりたい、外注で。
- 燃料キャップを空気バルブ付きに交換したい
- そんなことしてたらもう一台新品買えそうだで! といったところで、ランタンいじりはこのへんでおしまいにしときます。
#おまけ
灯油生活突入ということでデイツの80番をポチった。酒に酔っていた。でっけえ!が後悔はしていない。問題は車に積みきれるか?だけだ
本来つけるべきの639用のジェネレータが温存できたのはよかったはず。
あ、あと、ヒートシールドの形が90年式と08年式だと違ってた。
ヒートシールドがスプリングクリップで留まってなくて、ホヤ受けと一体化してた。いまどきの290Aってこんなか?
▶︎さらに脱獄はつづく campmeshitake.hatenablog.com
▶︎そして念願のお色直しへ